鳥取県弁護士会HPの会長挨拶転載

鳥取県弁護士会のホームページをご覧頂き、ありがとうございます。
  平成27年度鳥取県弁護士会会長に就任いたしました足立珠希です。1年間どうぞよろしくお願いします。

  鳥取県弁護士会には、現在69人の弁護士が登録しています(平成27年4月16日現在)。鳥取県弁護士会は、全国では2番目に小さな単位会ですが、こ こ10年ほどの間に弁護士数は3倍近くまで増加しました。また、私が入会した平成13年当時、鳥取県弁護士会で実働している女性弁護士は私1名という状況 でしたが、現在、県内の女性弁護士数は12人に達し、飛躍的に増加しております。鳥取市に35人(うち女性4人)、倉吉市に9人(うち女性3人)、米子市 に25人(うち女性6人)と県内にバランスよく分散していますので、市民の皆様の弁護士ニーズに応えられる体制が整ってきたものと思います。平成25年2 月には鳥取県弁護士会の新会館を建設しました。この会館が鳥取県の人権の砦と評価頂けるように活動をしていきたいと考えています。

  私たち鳥取県弁護士会に所属する弁護士は、市民の皆様にとって、身近で信頼される存在でありたいと考えており、法的トラブルが生じ、または生じそうに なったときには、相談相手として弁護士を思い浮かべて頂きたいと願っています。弁護士に相談したいが、思い浮かぶ弁護士がいないという場合、鳥取、倉吉、 米子の各市において法律相談センターを開設しておりますので、お気軽にご予約ください。
  また、弁護士会では各種の相談会を実施しています。高齢者支援センターとっとりでは、毎週月曜と木曜の午後、高齢者何でも無料電話相談を実施していま す(詳しくはホームページをご覧ください。)。期間限定ですが子どもの権利110番も実施しており、本年も夏休み等に実施予定です。そのほかにも女性の権 利110番等の各種無料電話相談や無料相談会を行っており、適宜ホームページ等で情報を発信していきますので、どうぞご利用ください。

  私たち弁護士は、上記のような個別紛争の法的解決のために力を尽くすほか、「基本的人権の擁護」と「社会正義の実現」を弁護士の使命として(弁護士法 第1条)、さまざまな活動を行っています。鳥取県弁護士会には種々の委員会があり,会員は複数の委員会に所属しています。鳥取県弁護士会は、これらの委員 会活動を通じて、人権救済、子ども・女性・高齢者・障害者・消費者・労働者等社会的弱者の権利擁護、犯罪被害者の支援、中学生や高校生を対象とした法教育 などの公益活動に取り組んでいます。
  また、「基本的人権の擁護」を実現するためには、国家権力の行使は憲法に基づかなければならないという立憲主義を守ることが不可欠です。鳥取県弁護士 会は、在野の法律家団体として、憲法・法律問題に関する意見表明等を行うとともに、憲法及び法律、国民の自由と権利、国民と国家の義務と責任などについ て、様々な角度から皆様と一緒に考えていきたいと思っています。