人や会社は各種ローンや借入をして経済活動を営んでおり、無借金という方はまれです。

しかし、リストラや病気事故で収入がなくなり又は減少したり、売上が低迷したり取引先が倒産したりするなどして、借金が返済できなくなることがあります。

このような場合に借金を返すために借金をする自転車操業に陥り、雪だるま式に債務が膨らんでいくことを多重債務といいます。

資産収入状況と負債の状況によって対応方法は異なりますが、多重債務問題は必ず解決できますので、一人で悩まずに専門家に相談してみましょう。

資産収入に比べて負債が大きく、返済していくことが不可能な場合に、資産を換価して債権者に按分配当し、残りの負債は免責を受ける法的な整理方法です。

換価配当するような資産がない場合には、配当手続はありません（同時廃止）。

個人の場合、法律扶助が使えるケースが多いと思われますので、弁護士、司法書士など専門家に相談することをお勧めします。

将来の収入から負債の一部を弁済し、残りの負債の免除を受ける法的な整理方法です。

継続的な将来の収入から一定額の弁済ができることが要件となります。

住宅ローンを払って住宅を維持しながら債務整理をすることもできます。

計算方法など複雑なところがありますので、専門家に相談することをお勧めします。

今まで通りの返済を続けることはできないけれど、月々一定額を返済することで元本を完済できる場合に、債権者に利息カットやリスケジュールに応じてもらい、合意した弁済計画に沿って弁済していく方法です。

複数の債権者とスムーズに交渉するために、専門家に任意整理を依頼するか、裁判所の特定調停を利用されることをお勧めします。

古くからの借入の中には、利息制限法超過利息で借入と返済をしていたケースがあります。このような事案では利息制限法所定利率で引き直し計算をすると、完済になったり、払いすぎになったりしているケースがあります。取引履歴を調べることができますので、ご相談ください。